高所作業の墜落事故を防ぐフルハーネス
厚生労働省の労働災害発生状況(平成29年)によると、高所作業に伴う墜落事故件数が258件あり、これは前年に比較して26人も増えるなど作業中の事故が減る気配が見えません。
そんな中で技術技能講習センターによるフルハーネス型安全帯に関係する特別教育が行われており、高所作業を伴う建設作業者や清掃業者、ならびに従事する労働者の受講が求められるようになりました。
フルハーネス型安全帯のメリットは、万が一の墜落した場合、体が地面に叩きつけられることを防ぐとともに落下に伴う体への負担を軽減できることにあります。
以前まで主流であった胴ベルト型安全帯だと落下した場合に「くの字になったり「逆さま」になることもありましたが、フルハーネスはパラシュートスーツのような構造をしているため、肩や胴回り、大腿部周りなど装着したベルトにより、落下に伴う衝撃荷重を分散させ負担を軽減できます。
特別教育では正しい装着方法や使用前の確認、点検や管理までが含まれており、実際に装着することで学ぶ実技講習も含まれています。
試験はありませんが、安全な高所作業をする際の基本的な知識を身につけるのに役立つことから、高所作業を担う労働者の受講が義務付けられました。
特別教育では4つの学科と1つの実技がありますが、ロープ高所作業や足場組立経験、胴ベルトなどの着用経験によっては免除されることもあります。
未経験の場合は全部で6時間程となっており、装着方法から点検・管理の仕方までを学べます。